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デザイン業界>インテリアデザイナー>

プロダクトデザイナー

宮宇地博人(みやうちひろと)さん
大阪の工業デザイン科のある専門学校にて自動車デザインコースを専攻。卒業後、名古屋のプロダクトデザイン会社を経てセイコーエプソン株式会社に入社。主任デザイナーとして活躍中。プリンタ「カラリオ」シリーズのデザインを手掛け、5年連続グッドデザイン賞を受賞している。
「モノ」を美しく機能的に。
「カタチ」を与える
プロダクトデザイナー

テレビや冷蔵庫といった家電製品や、携帯電話やパソコンなどのIT機器、自動車や、イス、文房具、キッチン用品など、身の回りのモノをデザインし、人々の生活を豊かにしていく。それがプロダクトデザイナーの仕事です。私たちの周りにある製品はどれもデザインされています。今回は、そんなプロダクトデザイナーの仕事に迫ってみようと思います。



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>>きっかけ
好きの延長線上にあったもの。
それがデザインだった。
 幼いころから絵を描いたり工作するのは好きだったんです。だから漠然と美大に行こうかとも思っていたのですが、なかなか進路を決められずにいて。大半の人がそうだと思いますが、僕も高校生の時は具体的に将来何になりたいというのが無かったんです。世間にどんな仕事があるのかもよく分からなかったし、自分から調べないとなかなか情報が手に入らないでしょ。
 そんな時、たまたま地元高松から大阪に行くことがあったんですが、カーデザインのイベントをやっていると聞いてフラッと立ち寄ってみたんです。
正直、衝撃が走りました。当時はデザイナーという存在自体を知らなかったし、こんな格好いい車を創れる職業があるんだ〜って、ワクワクしたのを覚えています。そんな時にカーデザイン科のある専門学校が大阪にあると知って(大阪コミュニケーションアート専門学校)、すぐに進路を決めました。 

>>職業について
追求するのは「機能美」。
 身の回りにはさまざまなモノが溢れていますが、その一つ一つが全てデザインされているでしょう。プロダクトデザイナーの仕事はモノをデザインすることによって、人々の生活を豊かにすることなんです。
 デザインは、カタチという美しさだけでなく、使いやすさも全て計算しながら考えていかなくてはならないのです。どんなに可愛かったり美しくても、使い勝手が悪かったり、安全性が低いようなモノは受け入れてもらえないでしょう。これからの時代、プロダクトデザイナーは単なるデザインにとどまらず、誰もが安全で簡単に使うことのできる製品、そして地球環境に考慮しながらも新しい「カタチ」をデザインしていくことになると思うんです。
 時代を映し、空間に溶け込んで、使う人に愛される製品を作る。人々の生活や社会のあり方までを方向付けていくことができる、幅広い活躍が期待される仕事だと自負しています。 

>>こんな苦労も
プロの現場に出て・・・学んだ。
 責任感。プロの現場では、この責任感がとても大切。
学校卒業後、個人のプロダクトデザイン事務所で4年間働かせていただきました。川崎和男氏が率いる事務所なのですが、インダストリアルデザイン界の重鎮で、自身も事故で半身不随になったこともあり、車イスデザインなどでもその評価が極めて高い方なんです。そこで身につけたものが責任感です。クライアントとのやり取りの中でも、つねに完成度の高さを求められます。どこまで詰めたデザインをし、完成度を高められるかが自分自身に課せられた責任でした。
 もちろん、在学中もプロの現場を見学したり実際に働かせてもらったりもしましたし、企業から出された課題に対して製品をデザインしたりと経験を積ませてもらいました。しかし、学生のときは自分のアイデアだけで勝負するという感じだったのが、プロの現場ではクライアントの求めていることを重視してアイデアを考える。そしてどこまで完成されたモノをプレゼンテーションできるかがとても大切なんです。クライアント、そして何よりも僕自身がしっかりと納得する完成度まで責任を持ってやり通すことを学びました。 

>>やりがい
難しさを乗り越えたところに・・・。
 川崎先生の事務所を退社後、たまたまデザイン系の雑誌「アクシス」にセイコーエプソンの求人が出ていたのを見つけて、受けてみたんです。デザイナーとして入社したのですが、現在はマネージメントが主な仕事です。
 担当はプリンタの「カラリオ」シリーズ。エプソンはデザインを提案して商品化するまでのプロセスがとても長いのです。例えばデザインの形を作ったら次は中身を入れていく。その中で生じる問題は一つ一つ設計や企画担当と話をしながら作っていくのです。関わる人が多ければ多いほどチームワークとコミュニケーション能力が問われますし、商品化までのプロセスがとても大変なんです。それがマスプロダクトのデザインの宿命なのですが、常にユーザーの視点に立って、試行錯誤しながら製品を生み出していく。でも、それを乗り越えたときの快感がたまらなく好きなんですけどね。 

>>大切にしていること
学校で学んだことなんですが、
今も大切にしています。
 とにかく手を動かすこと。学校の授業で学んだことなんですが、今も変わらないですね。頭だけで考えるのではなく実際にモノを触って考えること。この業界でも、一時期キャドというコンピュータソフトで全てを完結させようという動きがあったんです。しかし、パソコンに頼りきってしまうと、どうしても画面上のサイズと実際のサイズにはギャップがでるし、なかなか思うように問題が解決できないんです。業界の流れ全体では、逆に今はアナログを大切にする動きがでてきているように思います。
 イメージを表現して人に伝えることの大切さは学生時代に学ばせてもらいました。しかし、パソコンやソフトの操作は社会に出れば会社の先輩や上司もいるし、自分でも必然的に覚えていくのでいくらでも上達します。しかし、アナログ技術はできるだけ学生のうちに学んでおいた方が良いと思います。
 それから、もう一つ。消費者の気持ちを理解すること。複合機タイプのプリンタは形だけで買ってもらえる商品ではないので機能や使い勝手を研究しなければならないし、それがデザイン的にわかりやすくないとダメ。つまり、誰もが簡単に使えなくてはいけないということなんです。ユーザーのところへ出向いて意見・評価を聞く、それが基本。電化製品量販店の店頭などでも販売員さんから聞き取りをして、ユーザーからの声をどれだけ調査するかもとても大切なことなのです。 

>>プロダクトデザイナーを目指す後輩たちへ
好きだという気持ちを、ずっと。
 デザインの仕事は、チームを始め、企画・設計・工場など多くの人が動いているので、人とのコミュニケーションを学生のうちから身につけておくことをオススメします。嫌だと思う人がいても、決して苦手意識を持たずに心を開くこと。学生時代は好き嫌いで人とつきあっていて問題がなかったとしても、社会に出るとそうはいかないからです。
 またデザイナーとして「自分で手を動かしてモノを作る」ことを忘れないで欲しい。バーチャルリアリティ技術も進みましたが、それでも実物でないと分からないものは沢山あります。デッサンやモデリングなどの基本は学生時代にこそ鍛えるべきだと思いますよ。
それから、あと一つ。仲間をいっぱい作っていろんなモノの見方を養ってほしい。デザイン以外のことも全てがどこかでつながると僕は信じているからです。日本の歴史だったり、文化や語学、なんでも知識を学ぶことでデザインの幅が必ず広がるからです。
僕も「機能的なデザイン」を追い求めるために、常に勉強し続けたいと思っています。 


商品案のラフは、アナログですが、手書きにこだわっています。


宮宇地さんの作品@
「カラリオミーE-520」。小顔補正がうれしい写真専用のコンパクトプリンタ。コードレスでどこでもプリント可能。


宮宇地さんの作品A
「PM-A950」。高速プリント&多機能モデル。パソコンいらずで簡単にデジカメや携帯からプリントできる。


宮宇地さんの作品B
「PM-T990」。プリンタ・スキャナ・コピー・ダイレクトが全てできるマルチフォトカラリオの最高峰。


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